KT0923を使ったラジオを作ってみました。KTmicroによると第2世代との触れ込みがデータシートに書いてあったので、期待して作ってみました?
まぁこのラジオを作るきっかけになったのは、KT0915を使ったラジオを取られてしまったので(災害用ラジオの名目で)、手持ちにもう1台必要になったからです。




↓は製作途中の画像から。ソフトはKT0915のソフトを一部改修する事で大きな変更をする事無く動作しました。



基板裏面は↓ 今回は気合入れてグリーンレジストペンキを塗ってみました。





で、ためし聞きした範囲で、KT0915と比べて長所と欠点を挙げると、

 長所

 @ 隠し設定をしなくてもそれなりに聞こえる(笑) KT0913やKT0915を使っていた客からのクレームを汲んで改良した模様。
 A FM受信中にRSSIやSN比の値を確認するなど、I2Cでアクセスすると「プツ」音が聞こえていたのがKT0923では聞こえない。
 B 32.768KHzの水晶を使用してもFM受信時に過変調によるクリップ音がしない。安心して32.738KHzの水晶が使える?


 欠点

 @ AMの感度が壊滅的に悪い。LMF501やLA1050を使ったラジオより悪いのではないか?
 A AMの受信周波数範囲が上限1800KHzに固定されている。1800KHz以上の値を設定しても1800KHzに勝手に戻されてしまう。
    隠し設定で解除できるのでは?と考え、レジスターを徹底的に変更したけど無理だった(笑)




‥つまりFM専用ラジオという事です。






鳴らす方法   32.768KHzの水晶を接続した場合、アクセスするのは数箇所だけで楽ちんです。

 FMの場合
 @アドレス0x07 bit11=1にする デエンファシス時定数が50usecになる
 Aアドレス0x60 に周波数を設定する 受信周波数(KHz)=設定値×50(KHz) それと Bit15=1にする(チューニング開始らしい)
 Bアドレス0x60 Bit15=0にする(チューニング停止らしい)


 AMの場合
 @アドレス0x60 Bit14=1にする(AMモード設定)
 Aアドレス0x63 に周波数を設定する 受信周波数(KHz)=設定値×1(KHz) それと Bit15=1にする(チューニング開始らしい)
 Bアドレス0x63 Bit15=0にする(チューニング停止らしい)


音量はアドレス0x61のbit12-15とアドレス0x62のbit12に分かれて存在するのでそれぞれ値を設定します。





AM感度があんまりにもアレなので動向を探る為?、KTmicro最新?チップKT0932Mのデータシートを覗いてみました。
その中にとんでもないグラフが‥ 7ページ目AM特性のグラフでAMSNR=20dB時の感度が約77.5dBuVEMFと書いてあります‥え!?
この値って通常は26dBuVEMF位の気がするんですが、RF増幅用トランジスターを3個くらい付け忘れたような値が。
例えて言うなら3石スーパーヘテロダイン状態(笑)




さいごに
AMの音質改善を期待して作ったのに感度壊滅+受信周波数制限で利用価値がほぼ0 _/ ̄|○ il||li
FM用として考えれば、改良されて非常に良いと思います。 はぁOrz
またKT0915を使ったラジオでも作るかそれともDSP6955辺りでも使ってみるか‥?



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