AMトランスミッタ1号機で74HC4053のミキサーもそこそこ使えて、実現の目処が立ったので
兼ねてから作りたかったAMステレオトランスミッタに挑戦してみました‥
直交変調器がないとAMステレオが実現できないのですが、直交変調なんて初めてなのでいろいろ爆死するかも


○気をつけた事
周波数可変させたかったので、スーパーヘテロダイン構成にしました。
‥で、この構成にするとイメージがどうしても問題になります。そこで、6.75MHzという高いIF周波数にする事で
イメージの問題を解決すると共に、出力段のLPFを1種類で済ましています

○めんどくさかった事
AMステレオの技術資料がネット上に殆ど無いので、探すだけで大変
とりあえず形になりましたが、今回はちゃんと(笑)ステレオになった事と、スーパーヘテロがうまくいったので個人的には満足
ステレオセパレーションも30dB位取れてるし‥
ただし、問題点もある訳で‥

○問題点
受信機がステレオモードになったあと、「ザー」という背景ノイズがずっとと聞こえる(大体-25VU位)
モノラルモードなら問題なし
何が原因かと調べてみたら局発VCOの位相雑音が原因だった‥⊂⌒~⊃。Д。)⊃
AMステレオの位相変調の成分はものすごく変調度の低いFMみたいな物なので、位相雑音がモロに効いてくるらしい‥
いろいろ対策しましたがこれが限界。PLLのLPFの定数を変えると多少良くなるけれど、位相雑音を抑える為に
PLLのLPFの効きを弱くするとPLLスプリアスが増え、9KHzのFM変調が派手に乗ってしまう_/ ̄|○ il||li
そういえば、海外のサイトでDDS発振器版AMステレオ送信機がありましたが、今考えてみるとなるほど納得する訳で。
DDSなら位相ひずみがちいさいなぁと‥
対策版は次回までの宿題という事で。

PICのソースファイル
PICのhexファイル

回路図

全景


動作中 レベルメーターがビュンビュン動いてます(笑)


内部アップ


出力スペクトラム(スプリアス) 1620KHzに設定(縦軸10dB/div 横軸2MHz/div グラフ左端0MHz)


出力スペクトラム(スプリアス) 531KHzに設定(縦軸10dB/div 横軸0.5MHz/div グラフ左端0MHz)



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