激安分配器の特性を測定し、性能とかいろいろ調べる‥ (作成中)



自分でアンテナ工事をする時、ANTが必要なのは誰でも良く分かっているので当然買ってきますが、いざ工事開始して受信レベルが小さい‥
映りにくい事が分かるとブースター購入する事になり予定外の出費に凹んだりします。ホームセンターに又買い物に行かなきゃならないし。
BSやCSスカパーを観たいという場合には、ブースター追加 or 変更だけでは済まず、旧式の分配器を交換する事になったり、もっとひどいのは屋内配線が
逝ってるので交換しなければならないとなると、日曜大工の域を凌駕することになり、財布の中が相当軽くなります(笑)

少しでも安く済まそうとすると、当然あやしいパーツに手を出すことになります。最近ネット上に激安の分配器が販売されていますが、性能は
いかがなものかと‥。2分配器が300円とか、8分配器が600円とか、量販店に転がっている分配器の1/10位の値段なので試しに買って測定してみました


今回は パクッてきた 某所より購入したネットワークアナライザを使って伝送損失を調べてみます。

今回の被検体は↓の2分配器 たしか260円‥ありえん





次に測定器のキャリブレーションから。 測定条件は300KHz〜3GHz 縦軸2dB/div

まず、分配器なしの直結状態で測ってみると‥0dB一定じゃないよ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 50Ω系の測定器に75Ω系の治具を繋いで測定しているので
こんなことになります‥せっかくの高性能測定器もこれじゃ‥_/ ̄|○ il||li 
なので測定値はあんまり信用ならないかも 幾ら何でも波形がウネウネしすぎたろ(;´Д⊂



1.5GHzで-0.26dB



2GHzで+0.43dB




上記環境で2分配器を繋ぐと↓のような状態に 測定条件は300KHz〜3GHz 縦軸1dB/div 最上段は+1dB
スゲーギザギザ_/ ̄|○ il||li 75Ω同軸を2.5mも引き回しているせいだろうか‥
あと分配器は片方の出力には何も繋がない(オープン)状態にしてあります。一番条件的には悪い環境かと
100MHzで-2.45dB 理論値よりイイ(゚∀゚)‥



200MHzで-4.23dB



500MHzで-3.9dB



1GHzで-2.84dB



2GHzで-4.37dB



3GHzになると-6.60dB 分配器の帯域上限から外れているのでさすがにロスが増えます。




分配器の片側の出力に75Ωの抵抗器を繋いで、終端します。終端する前と比べ、大きな差はないようです。










分配器の片側の出力から入力し、もう片側に漏れる量を見てみます。分配器の入力には75Ωを付けていますが‥
キャリブレーションKitのような正確な抵抗器じゃないので、高い周波数になるとミスマッチによる反射も相当
あると思います 500MHzで-18dB程度あるので、それなりのアイソレーションが確保されている事が分かります









測定系のインピーダンスが統一されていないので、測定結果も? になってしまいましたが、それなりの性能が
出ていると思います。少なくとも値段なりの性能は十分にあり、安かろう悪かろうという訳ではなさそうです

機会があれば、まともな測定系でもう一回測り直ししたいと思いますが‥キャリブレーションkitが手に入らん



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