FMトランスミッタ5号機‥1世代前の主力機です


NJM2035Dのひずみの多さとF特の悪さ、小電圧駆動によるS/Nの悪さから逃れる為、MPXをNJM4200による乗算回路で作りました。
FMチューナ(KT-1100D)を測定器代わりにして特性を調べると、S/Nは70dB THDは65dB位(1KHz)、ステレオセパレーション 52dB(1KHz)程度です
S/NはNJM4200が支配的で、セパレーションは多分NJM4200の歪みとFM変調器の周波数直線性誤差によると思います。

これだけの事をしても問題点はある訳で
○問題点
 周波数を変えると変調度が変わる。
   FM変調用のバリキャップが入力電圧に対して容量変化が直線的に変化していない場合、送信周波数を変更した場合
   入力信号を増減させないと変調度が変わってしまいますが…補正していないので、狙った周波数以外ではズレる(;つД`)
 周波数を変えるとひずみ率が変わる。
   FM変調用のバリキャップに加える電圧と発振周波数が完全に比例していればいいのですが、現実ムリなのでダイオードと
   可変抵抗の組み合わせで入力信号を歪ませてひずみを消しています。でも狙った周波数以外ではやはり…

上記の問題はやはり次回までの宿題という事で。(dspicを使って歪ませるとか思い切ってスーパーへテロダインにするとか、構想中)
200MFlops位のDSPがあれば変調器直前までフルデジタルで出来そうだけど…安くて使いやすいヤツはないかと探索中


回路図(準備中)

全景 飛び出してるLED これには訳があり…(中がきつきつ)


動作中 周波数表示と変調度計(ただの入力レベルメータ) 青色7セグとレベルメーターがとてもカラフル(笑)


内部 マイコンを使っていないので、PLL系は74HCなどのC-MOSロジックとOPAMPなどで出来ています。なので内部はぎっちり
   左上の基板 2段構造になっています。 
           下段…PLL(TC5081と基準発振器)+ロータリーエンコーダのデコーダ+サーキットブレーカー
           上段…音声LPF 12KHz 8次バタワース+プリエンファシス+レベルメーター用半波整流
   左下の基板 ロジックで組んだPLL分周回路+カウンタ+LED駆動部
   右下の基板 MPX生成(パイロット信号も含む)+負電圧生成
   右上の基板 発振器+FM変調器+PLLプリスケーラ+電力増幅


出力スペクトラム(スプリアス測定)(縦軸10dB/div 横軸50MHz/div グラフ左端0MHz)
2次高調波で-72dBc 3次は-75dBc程度







○FPGA-FM受信機で測定した結果(2016.03.28測定)

Lch Rch共に1KHz 100%変調した場合 歪率が0.078% 6年も放置するとこうなっちゃうんだねOrz



無入力時のレベルは↓の通り。 10〜15000Hzを抽出すると -64.41dB または-67.10dBA
この値からS/Nを計算すると-3.24-(-64.41)=61.17dB -3.24-(-67.10)=63.86dBA





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