FMトランスミッタ8.1号機‥廉価版トランスミッタの最終モデルにする予定がOrz
8号機でやり残したいくつかの機能を追加して、廉価版トランスミッタの完成を目論見ましたが‥事はすんなりと行くはずも無くOrz




やり残した事ですが、 @90〜108MHzのハイバンド対応させて、ロシアを除く全世界対応版にする。
              Aついでにプリエンファシス75uSecも載せて全世界対応版にしてしまう。
              Bマルチバンドリミッターを内蔵させる
              CもっとS/N比を良くする。

欲張りな気もしますが、とりあえず全部入りでやってみようと思います。




○全景から‥

↓が今回作った8.1号機‥正面から見た図では、8号機や6.2号機と同じ。ただし周波数は76〜108MHzまでほぼ全世界対応(ロシアを除く)





中身は↓のようになっています。DSPICを3つもつけて、マルチバンドリミッタまで内臓してみましたが‥
とにかくごちゃごちゃしすぎ。 そしてこの密集度がある問題を引き起こす訳で‥





基板パターンは↓ 右下はデジタルエリア 中央上部がシリーズレギュレーターエリア 左下はスイッチングレギュレーターエリア
左上が高周波アナログエリア‥ 今回はこの高周波ゾーンが小さくなったのでいろいろと問題が‥


FMトランスミッタ8号機と比べると良く分かります。アナログ高周波ゾーンのGNDが全体に甘くなっています。





DSP内部系統図は↓ マルチバンドリミッターを内蔵させましたが、こいつのせいで計算力不足が多数発生して、どうにもならなかったので
仕方なくサンプリング周波数を36KHzで動作させるようにしました。


3つのDSPを内蔵していますが、それぞれ問題を抱えていまして‥
1個目は空間エフェクト処理にRAMを使いすぎて慢性的なRAM不足
2個目はマルチバンドリミッターと過変調防止リミッターに演算力を殆ど使って、残り処理能力が4%くらいしか残っていない計算力不足
3個目はテストトーン用のSIN波形ROMや液晶表示のデータなどにROMを使いすぎて慢性的なROM不足

まぁ‥アレです。何かしら足らない3兄弟ということで



いろいろな測定結果


歪率とSN測定
高周波
音声リミッター特性


セパレーションは真面目に測ろうかと思いましたが‥8号機と大して変わらず。 そりゃ部品構成に殆ど差が無いですので、逆に凄く
良くなったり、めちゃくちゃ悪くなったりしたら別の意味で困りますけど。



PLLのノイズは完全に迂闊だったOrz。未だにどの経路からPLLのノイズがVCOに入っているのか分かりません。
しかも今回VCOに混入したノイズは計算上40nV程度。1ミリΩの抵抗に40uAの電流が流れれば40nV位はあっという間に行ってしまうので
基板パターン上のどこにでも起こりうるレベルという‥。
まぁ、せめてもの救いは、-100dBfsの12.5KHzのPLLノイズはS/N80dB程度の環境下では‥音量を上げても"ザー"という音に埋もれて
認識できなかったという事です。だけど基板設計はやり直しだなこりゃOrz いっそ基板サイズを大きくするか(ry



訂正・変更履歴


2016.03.28   初版


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