当サイトにてKT-1100Dから標準受信機の地位を剥奪したFPGA-FM受信機‥。 歪率やセパレーション、S/Nを測定すると向かう所敵なしの状況ですが
以前から入力レベルの微妙な変化によって測定したS/Nが極端に変化するのに気がついて、測定するとき常に最適なレベルになるように
注意しながら測定してきました。

‥しかし、その最適入力レベルの幅が3dB位???しかなく、いろいろな抵抗器をANT端子に付けたり外したりを繰り返して最適なATT値を探し出すという
ひどい状況が測定するたびに発生していました。‥測定するたびに測定器をチューニングするって(ry _/ ̄|○ il||li
こちらにも似たような状況が列記されています。

なので‥可変アッテネーター(可変ATT)を付けて入力レベルを調節してしまおうと画策し、ヤフオクで探してみると‥1万円とか⊂⌒~⊃。Д。)⊃
100MHz近辺で使うのでたいした性能は必要なく、いろいろ考えた末に‥‥そういえば昔秋月でPINダイオードを買ったなあと思い出して、初めて
PINダイオードATTを組んでみました。

↓は組み込んだ後の図。測定器として使っているので、フロントエンドの30dBアンプは組み込んでいません‥。
必要ならば、メーカー製のVHF帯ブースターを使うとか‥。しかもあちらはアマチュアでは手に入らない高級パーツで出来ているという‥卑怯だ(笑)



↓は今回仕込んだ(笑)回路図。A/Dコンバーター入力部分のトランスT201の手前に下記回路を仕込みます。1SV128は20uAを流すとで700Ω 200uAでは70Ωの
交流抵抗値を示すので 5(V)/200(uA)=25kΩの抵抗器を接続すると丁度よく可変抵抗器で調節できるようになります。



トランスミッタ6.2号機のS/N測定(無入力時)。外部である程度入力レベルを調節して↓のような状態


ボリュームをまわしてATTを調節した結果↓ 1KHz時で-117.58dB -> -121.48dB  3.9dB良くなった。
但しボリュームを30度でも回すと↑のグラフに逆戻り⊂⌒~⊃。Д。)⊃


1KHz L+R100%入力時 最適調整時でのS/NはRMS比較で-15.49-(-82.39)=66.9dB




測定するとき、測定器を調節する‥という作業は残りますが、格段に作業性が上がったという‥。






2014/09/25追記


FPGA-FM受信機を作ってから2年‥S/Nが極端に変化する理由を探るべくいろいろまさぐっていたら _/ ̄|○ il||li
フロントエンドADCのD7⇔D8端子間がショートしてS/Nが劣化していたという。
↓のグラフは変更前と変更後を比較した物‥

  測定条件はHP8656B(RF-SG)にHP3324A(AF-SG)を繋いでFMステレオの変調を掛けて、RF-SGの出力を1dB単位で増減します。
  グラフ上の0dBFSはFPGA-FM受信機のRF入力過大LEDが点灯したレベルです。


まさかね‥ADCの出力がショートしてこういう特性になるとは思わなかったですよ。復調音声のTHDやセパレーションが悪化すると
普通考えるわけで? そのせいで長らく放置してしまいました。うげぇ_/ ̄|○ il||li
おまけにこの件で林様の手を煩わせる結果になったという‥orz





2016/01/27追記

港北ネットワークのFPGA-FM関連の商品の中に「フルカバレージ用フロントエンド基板」という物があります。
これを使えばATTが内蔵されているので、上記のATTを作る必要がなくなります。







-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
訂正・変更履歴

2014.02.14     初版
2014.09.25     S/N測定結果記載
2016.01.27 広帯域版の追記




TOPページ inserted by FC2 system