アナログ調光器をオペアンプを使って作る? 何で?



かの有名な調光回路を用いると、簡単に大電力を制御できる調光回路を作ることが出来ます。なのでわざわざオペアンプまで使って
調光器を作る必要は無いのですが、今回とある理由でオペアンプを使って位相制御をしてしまおうと画策しました。

良く使われている調光回路はボリュームが商用100Vと絶縁されていないため使用環境によっては出力調整ボリュームを触ると感電します。
‥なので湿気の多いところで電動工具を接続して使用中、電動工具を持ちながら出力調整しようとして感電→シビレて電動工具を持ち損ねる→
地面に落とす→タコ踊り開始という酷い目に会いました。なので制御回路だけは絶縁しようと考えました。

↓がそんな考えの元に出来たアナログ制御の調光器です。‥1年前に作って製作当初は調子が良かったのですが、そのうちガリオームが発生して
まともに使えなくなったという失敗作です。 それにしてもひどい見てくれだ(笑)




中身は↓制御回路は絶縁されているのでボリュームが絶縁不良しても安心です。




↓が問題の回路‥ ガリオームが発生してしまうのはボリュームに直流を流している為です。
この回路のままでは賞味期限1年という使い物にならないブツが出来上がります。






改良版は↓ ボリュームの摺動部に直流電流が流れなければ大丈夫っぽいらしいので
OPAMPをCMOSタイプにして一部回路を変更します。‥多分大丈夫だと思いますが、試していないので?
調整法はLMC6482の3番pinが4.5Vになるようにゼロレベル調整VRを調整し、はLMC6482の6番pinが最大電圧(約3.3V?)になるように
出力調整ボリュームを調整します。LMC6482の3番pinの電圧を下げていくと、定電流回路の出力が増してのこぎり波の出力が上がってきます。
そうするとトライアックがわずかにONになり出力が出るようになるので、出なくなるぎりぎりのレベルになるように
LMC6482の3番pinの電圧を調節します。
のこぎり波の出力は交流周波数に依存するので50Hz地域と60Hz地域ではゼロレベル調整VRの調整値が異なります。





↓の回路の場合、交流周波数が違っても出力ゼロ調整用の半固定抵抗を再調整する必要が無いので
利便性が上がります。その代わり部品が増えますが。
調整法はまずLMC6482の3番pinが約5Vになるようにのこぎり波出力調整VRを調整し、そのあとNJM4580の2番pin電圧が50Hz地域で
3.5V付近60Hz地域で2.9V付近になるようLMC6482の3番pinの電圧を下げていきます。






--------------------------------------------------2015.05.15 追記 -----------------------------------------------------------


↑のアナログ調光器 動作確認をしないでwebに載せるという無謀な行為?をして寝覚めが悪いので
試しに作ってみました‥その結果 動きませんでした(笑)。 動かなかった理由として
ピークホールド回路にNJM4580を使っていましたが単電源用のOPAMPではないので、ピークホールド回路が誤動作して
入力電圧0V付近で出力が5Vに張り付く‥いわゆる反転出力誤動作をしておかしくなりました。
なので下記のように改良して、現在使用中‥1年後でもちゃんと動作しているのだろうか?







訂正・変更履歴


2015.05.27   デジタル調光器の記事から分離


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