冨士薬品 FPPR-200で基板を作ってみる。(作成中)


プリント基板で何か電気製品を自作するようになると、どうしてもアレの値段が気になりだします。
100×100mmサイズの紙エポで400円くらい ガラエポだとさらに+300円位? 高い…激しく高い。
露光不足とか露光オーバーとか失敗率も高いし、基板に塗ってある感光剤がしょっちゅう替わるので
替わる度にノウハウが蓄積されるまで不良の山を生産するというマゾ仕様(笑)になっています。

なので、あの手この手で安く作れないか皆さん模索するわけですが、2chの掲示板を見てもまだ決定打は無いようです。
永遠と屍の山を築いています。自分も屍の一部ですが(爆)
例えば一時期主流?になりつつあったアイロン基板の場合だと、お手軽ですが0.65mm以下の細い線が出にくいとか、
アイロンを紙に当てていると縮むので、出来上がった基板のパターンが縮み
そこそこ大きいQFPパーケージだとICのピッチと基板のピッチが合わないとか相応の問題が出てきます。
なので、皆さん最終的にはCNCかプリント基板自作に走るか、Olimexに投げるか3択の道に進む事になります。
当方も大量にプリント基板を作るようになったので、とりあえずプリント基板自作の道に逝ってみて
出来るか格闘してみました。




1.基板へ薬品塗布 後に撮影した参考動画↓



これが一番難しい。ここでしくじると後で挽回するのは相当厳しいです。でも、基板作りの最初の工程なので、失敗しても
やり直しがしやすく後戻り工程が少ないのが救いかと…

現在2種類の方法で薬品塗布が成功しています、一長一短があるので適材適所で選ぶ必要がありますが…
以下はスピンコータで塗布する方法です。まずスピンコータから

↑これがスピンコータ(爆)。本物ののスピンコータとは次元違いの低性能です。とある致命的な問題を抱えている為
使用中目が離せません。ついでに手も離せません(笑) 手を離すと文字通り「爆」状態になります。周囲に破壊活動を開始します。
モーターはパソコンなどに使われているブックFANの大型版、100V駆動で22Wの出力があります。FANの羽が鋳造アルミで
作られている剛性な物。なるべくパワーのあるモーターの方がムラ無く塗れます。
ちなみにこいつはスピンコータ2号機、1号機はパワー不足のため、作成当日に解体されてしまいました。
在りし頃の姿はこちら

そして基板をスピンコータ(爆)にセットして薬品を塗布します。まず薬ビンからストロー約半分程度すくい上げます。
ここで、感光液はケチらないほうが良い結果になります。ケチると感光液をストローで伸ばしている間に直ぐ乾いて…試合終了



直ぐに基板上にたらします。



垂らし終わったら、ストローで薄くのばします。



手早く…



手早く…



大体こんな感じ?。それにしても塗り方がキタナイなぁ
とにかく早く延ばす事が肝心です。すぐに乾燥がはじまり、どうにもならなくなります。



そして、モーターのスイッチON ひたすら回します。1分位?
モーターの回り始めが肝心。回り初めがトロいと基板の4隅に感光剤が濃く残ってしまいます。…なので
指でスピンコーターの回転台をはじいて、回転を補助します。 小さい基板なら大丈夫ですけど‥



飛び散る感光液と轟音を発するスピンコータ(爆)に格闘しながら1分…



モーターを止めると、はい出来上がり…じゃないよ、なんじゃこりゃー _/ ̄|○ il||li



真ん中に穴が開いてるじゃん
…穴が開いていたり、ひどい塗りムラがあるとき、この状態のまま再度全体塗布→スピンコータ(爆)回転
をすると大体直ります。つまり何度も納得いくまで挑戦できます。気の済むまでやってください(笑)



箱に入れて、ドライヤーで5分60度位の状態にします。ここでドライヤーで乾かさないと、あとて現像する時
突然膜が剥離する可能性大です。
よーく基板見ると四隅が濃くなっているのが分かります。これが解決できればスピンコーター法は完璧なのですが
現状ではムリ。…なので、現像時にちとめんどくさい手法を用いる必要があります。



飛び散る液と轟音+劇振動を発するスピンコータ(爆)に格闘すると手はこんな状態に…。




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