SC-88STproにSPDIFを付ける‥今頃になって?


今から20年前‥DTMがブームだった頃市場を制圧していた名音源 SC-88Proの廉価版です。こいつにSPDIF端子をつけてみました。
ソフト音源全盛の時代に‥え!? Orz



正面から見たご尊顔。 廉価版なので細かい設定はフロントパネルから出来ないです。 その代わりサイズが小さく、おまけに
"モタリ"と呼ばれる大量発音時の音声遅延がSC-88Proに比べて少ないようです。 つまりフロントパネルの処理に
CPUの演算力を食われて、肝心の音声処理が間に合っていないという‥何やってんだか。





後ろから見た図。改造済みなので既にSPDIF光端子とSWが増設されています。今回このスイッチは一般的な6dBアップ?ではなく
別の機能が付いています。
MIDI⇔MAC⇔PC変換スイッチは、以前落とした時に運悪く背面パネル側から落っこち、スイッチの棒を直撃→破損。
現在はMIDI端子で固定状態Orz








中身は↓の通り。小亀基板にSPDIF機能一式が入っています。






回路図は↓の通り 今回サンプルレートコンバーターを内蔵して32KHz→48KHzに変換して出力が出来るようにしました。
何故そんな物をつけたのか? それはPCに録音しようとしたとき、PC側のSPDIF入力が32KHz対応していなかったので為急遽取り付けました。
当初UYO様の回路と同じ物を組んで動かしていましたが、録音しようとしてもPC側が認識しない‥よく調べたら32KHzに対応していなかったのでした。
‥まぁ最近の機器で32KHz出力を持つ物の方が珍しいわな。 民生用だとBS放送のAモード位か?
あと、ついでにスイッチで32KHz出力(直結)と48KHz出力(サンプリング周波数変換)を選択出来るようにしました。







実装した基板の裏側と信号取得ポイントは↓の通り。MCLK(24.576MHz)はデカいRolandカスタムチップ脇のTC7W04FUの5番ピンから取ります。







48Kサンプリング出力して、SPDIF経由でPC録音した結果は↓。赤い線がピークをなぞっているので、サンプルレートコンバーターの周波数特性が
おおよそ見て取れます。16KHzでスパッと切れるのかと思ったら15KHz付近からだらだら落ち始め17KHz付近まで音声が出力されているのが分かります。
変な折り返しひずみが16KHz〜24KHzに出ていないので大丈夫そう‥。







これでアナログ接続時のノイズや録音レベル設定しくじりによるS/Nの悪化や音割れの問題から開放されました‥が、いまどきSC-88(笑)
あと、演奏中の音楽がどの位の絶対音量なのかdBFS単位で測定できるのも大きいです。ピークで-15dBFS‥小さっ! とか
今までフロントパネルのボリュームで音量を弄くれたので誤魔化しが効きましたが、これからはすべてモロバレ(笑)

そういえばiOS版のSC-88Proとやらはどうなんだろう?。SCシリーズを含めて音色の下位互換性を無視する歴史があるので期待はしていないけど何か気になる。





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訂正・変更履歴


2015.02.11   初版



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