ドウガネブイブイ撲滅計画

ドウガネブイブイ撲滅計画



家庭菜園レベルのアマチュアや農家レベルのプロなど、植物を栽培している人であれば誰でも害虫との戦いに
明け暮れていると言っても間違いないと思います。
害虫を退治する為キンチョール片手に畑を走り回ったり、電撃ラケット片手にウリ畑でサーブとボレーを繰り返している人を見ると
別の意味で食べ物を粗末に出来ないな‥と感じてしまいます。

場所にもよりますが、当方の住んでいる地域ではドウガネブイブイが大発生し、果樹はボコボコ、野菜もボコボコ。
どんなヤツ‥ってこんなヤツ↓ コガネムシに属する悪食大魔王です。頭が丸いので同属のカナブンと見分けがすぐ付きます。
ちなみにカブトムシもクワガタもコガネムシ属だったりする‥


スジだけ残して葉を全部食べられてしまった果樹を見ると、まだ夏だと言うのに紅葉の季節も通り越し冬になってしまったのかと錯覚してしまいます。
ドウガネブイブイという虫は幼虫時代は地中に潜り植物の根を食いまくる通称"ネキリムシ"。成虫になると地上に出てきて花は食う、葉も食う何でも食う‥
簡単に言えば生まれてから死ぬまでろくな事をしないヤツです(笑)。
緑色した植物であれば手当たり次第何でも食べるあの様はDrスランプに登場する「がっちゃん」をはるかに凌駕する悪食である事に間違いは無いと思われます。

そんな虫とも知らず、対策せず放置 → 大発生させ大騒ぎ‥まぁよくあるパターンですが(笑)
後手に回ってしまった我々に打開策はあるのか‥ 駆除は出来るのか⊂⌒~⊃。Д。)⊃



google先生で調べると、どうやら夜になると蛾のように光に集まる習性があるらしい‥という訳で↓のブツをヤフオクで調達し
様子を見てみる事にしました。俗に電撃殺虫器と呼ばれているヤツです。





最初↑のように、買ってきたままの状態で使用していました‥‥が、ブイブイは寄って来るけどでかすぎて外側の黒い金網をくぐれない(笑)
なので、受け皿と金網を外す改造をしてみました。
こいつのような業務用電撃殺虫器は安全装置がついているので金網や受け皿を外すと電源が入らないように保護機能が付いています。
↓のように安全装置のスイッチを針金で固定し、保護機能を潰します。
これでブイブイと高圧金網の間を邪魔立てするものは無くなった。心置きなく中央の高電圧金網めがけて飛び込んで来たまえ(笑)
あと、間違っても通電中に中央の金網に触れないように‥‥ 命の保障は致しません



ブイブイが高圧金網に当たると確かに"バチッ"と音がして下に転がり落ちます‥だけど失神するだけで、しばらくすると逃げ出すやつらが
ずいぶんいます。  なので↓のようにたらい桶を設置し水を張ることで失神中に溺死するようにさらに改造しました。



捕まっているブイブイの様子。今日は5匹と少なめ。多い時で1日10匹程度。カメムシも多少ですが捕まります。あとは蛾やら良くわかんないのが
たくさん‥




こちらは大型機。屋外用なので雨が当たっても使えます。足場管で支えられるように改造し大型タライ(別名フネ)でブイブイを
キャッチします。買ってきたままの状態だと金網に7000Vも掛かり、虫が金網にかかると"パーン"という破裂音のような
大きな音が出てしまい非常に近所迷惑です。なので、内部のトランスの結線を変更し半分の3500Vにしています。
ちなみに7000Vでもブイブイは失神するだけのヤツが多いのでブイブイに対する補虫力は3500Vに下げても大して変わらないようです。

紫外線蛍光灯でおびき寄せ、電撃金網で失神させ、タライの水で溺死させる三位一体の連係プレー(笑)
あと良く見ると足場管の上部にカマキリが居ます‥。あまりにも虫が寄ってくるのでカマキリまで(ry



捕まっているブイブイの様子。ちなみに↓の画像で1日分。約60匹‥1日で60匹ってどんだけ居るんだよorz



2012シーズンの集計結果(更新中)。ブイブイ(大)はドウガネブイブイ、ブイブイ(小)はヒメコガネなどの1cm程度のコガネムシ
を指します。集計開始した初めの頃、この2種類は同一種類と勘違いし、メシをたらふく食うとブイブイ(大)になり少ししか食えないと(ry



2012シーズンの集計結果(更新中) こちらは大型機。途中から採れる数が2倍になっているのは、電撃殺虫器の蛍光灯の本数を1→2本に
増やした為。設置当初30W蛍光灯1本でも大丈夫だろう‥と考え、電気代をケチっていました。2本にすると採れる数も2倍‥という事は
4本にすると(ry



累計値の推移は↓の通り。何処にこれだけ居たんだよorz
どこかの農業試験場のレポートを見ると7月初め頃から捕まり出し、8月第1週にピークを迎え、9月末に終息するという結果が出ていました。
をぃをぃ‥終息するどころか加速してるじゃねーかorz





ブイブイは敷地内にいる分を退治しても、すぐに外部から進入してくるのできりがない‥と言われます? 仮にそうだとしても、電撃殺虫器で
毎日毎晩こつこつと抹殺していれば敷地内おろか敷地外も数が減少し、被害が減るのではないかと思います。冬物野菜の作付けのため
9月頃になると畑を耕しますが、今年は耕運していてもブイブイの幼虫が殆ど見当たらないので効果があるのでないかと思ってます。


‥でも、毎日夜に70匹も捕まっている様を見ると、こいつら昼間は何処に居たんだろう?って考えてしまいます。
いゃ考えなかった事にしておこう(笑)。


‥そしてこの対策を取らなかった事が後の悲劇を(もしかすると)生むのであった(笑)。







------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


2013/05/15追記 2012年度総括

終息する所か加速してしまった当ブイブイ牧場(笑) その後、どうなったかというと‥
ある日を境にガクンと採れなくなり終息に向かいました‥最高気温が23度程度に落ちた日を境に一気に取れなくなり
その後は1日20匹程度から数匹になり‥10月10日頃には殆ど取れなくなりました。


集計した限りでは累計2584匹‥キチガイじみとる‥((((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル



上記のグラフすべて集計した2012年度分(エクセル形式)

蛾も集計してませんが、とんでもない数が捕まったので、おかげで冬物野菜の作付け時にいつもやられるネキリムシ(カブラヤガとか
タマナヤガ)も全く居なくなりました。せっかくネキリムシ用の農薬買ってきたのに_/ ̄|○ il||li







2013年度も6月からブイブイの姿を見るようになったので、早々に電撃殺虫器の準備と集計を開始しました。
2013年度分(←エクセル形式) 去年の結果から小型機の効果が薄かったので、今年は大型機のみにしました。

大型機は平均で1日60匹 蛍光灯の消費電力が30W×2=60W つまり 蛍光灯1Wあたり1日1匹  →1.0(ブイブイ/日/W)
小型機は平均で1日10匹 蛍光灯の消費電力が20W           蛍光灯1Wあたり1日0.5匹 →0.5(ブイブイ/日/W)

‥効率が2倍違うという事で。 それにしても「ブイブイ/日/W」という新しい単位系が出来てしまうとは(笑)



------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


2014/02/16追記  2013年度総括


2013年度は5月半ばからスタンバイして、シーズン入りからシーズンオフまで稼動させました。‥その結果↓の通り累計5617匹という
キチガイじみた数が捕獲されたという‥((((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル



↓は1日あたりの捕獲数。7/7の七夕の日に梅雨が明けて一気に最高気温が35℃になった日に最大捕獲数252匹を記録しています。
毎日捕獲してカウントしている親曰く「タライの水面がブイブイで埋め尽くされて底が見えなかった」そうで‥



↓は上のグラフに最低、最高気温を追記しました。最高気温が30℃を超えると一気に取れ出し、最低気温が15度近辺まで
落ちると急に取れなくなる様子が分かります



ブイブイ大があまりに取れすぎて、その他の虫が何匹取れたか良く見えないので↓のグラフは"ブイブイ大"以外を抽出しました。
カミキリムシは近くの山にクヌギの木が多い為、深山カミキリムシという大型のカミキリムシが主に捕獲されていました。
梅雨明け直後に大量に捕獲されて‥後はさっぱり取れないという特徴的なカーブを描いています。



2012年度と比べ‥減った気がしないんですが‥。大丈夫なのか!?





------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


2014/09/04追記  2014年度総括


今年は↓を飼い始めたおかげでブイブイの数を数えている暇が無いそうで‥
人が居ないと鳴きまくる+人が居ると「遊べ!」と張り付く+噛み付く いわゆるスーパーかまってちゃんの為今年はムリ
来年は‥?








TOPページ inserted by FC2 system