SC-55STにSPDIFを付ける‥SC-88STproにSPDIFを付けたので勢いでやってしまった。今でも後悔していない。
10年前ヤフオクで格安ゲットしたSC-55ST‥今じゃ殆ど使わないけど、過去の互換性維持の為時々?動かしています。音色が後継機種と違うとか‥。
スペック上では同時28音鳴る事になっていますが、10音以上鳴らすとモタリだし、12音以上でエコーが消えだし、16音以上は工夫すれば‥?
まぁ新規で使う理由は全く無いですな。
正面から見たご尊顔。 うっへー SC-55の天板汚なっ! ゴム足の跡だらけ Orz
後ろから見た図。SPDIFが増設されているのが分かります。
中身は↓の通り。小亀基板にSPDIF機能一式が入っています。 小亀基板が斜めに実装されているように見えますが、多分目の錯覚です
増設した小亀基板の裏側をアップした画像は↓の通り。
回路図は↓の通り。LRCLKを1つおきに間引きする謎の回路がLRCLK入力直後に入っています。その理由は以下の動かない理由を探して〜をご参照下さい。
サンプルレートコンバーターを内蔵し、SC-55の33KHzサンプリング?→48KHzサンプリングに変換してSPDIF出力するようにしています。
適当にmidiを再生してSPDIF出力を録音解析した結果。16KHz位から落ち始め18KHz付近まで出ている事が分かります。SC55はSC88に対して
サンプリング周波数が1KHz高いのでその分高音が伸びているようです。
--------------------------------------以下、動かない理由を探して悶絶しているの図--------------------------------------------------
↓はオシロ片手に?悶絶しているの図 左上がSC-55の内臓基板 SPDIF出力基板を乗っけて動かない理由を探索中。どうも波形がおかしいと言うことで
オシロを引っ張り出して波形観測。 それにしても汚いなぁ‥まさしく汚部屋 Orz
波形観測の結果‥上がLRCLK 下がBCLK これを見ると3つの問題が‥。
1つ目 BCLKが途切れている。
2つ目 LRCLKの周波数が24MHzを362.5分周した値? つまり66.206KHzになっている。何だ66.206KHzって? 聞いた事ないぞ
まぁこれはサンプルレートコンバーターでどうにかなります。
3つ目 LRCLKの周期が交互に変わる‥↓のLRCLKの波形をよく見てみるとLレベルの時間が違うことが分かるかと思います。
これが大問題。サンプルレートコンバーターはLRCLKの周期を測定してサンプリング周波数の入出力比を測定+計算するのですが
こんな波形を入力したら誤動作します。
↓は拡大の図。 LRCLK Lowレベル時 BCLKは20山(CLK) Highレベル時22山(CLK)あるようです。 ちなみにBCLKはLRCLKの50倍 3310.34KHzです。
サンプリング周波数が1周期ごとに変わるって‥いったいどういう設計をしているのだろう?
そして通常のアナログ出力をwavespectraで周波数解析すると‥どうも16.5KHzで折り返ししているようにしか見えないんだよね。
‥つまりサンプリング周波数が33KHz付近という事。
ここまで来てやっと気が付いたのですが、どうやらDACを2倍速で動かしてLRCLKから見たサンプリング周波数は33K×2で66KHz、音声データは同じデータを
2回連続で送出することで、なんちゃって2倍オーバーサンプリング動作をしているようです。しかもLRCLKは24MHzを362.5分周するという整数で分集していない為
1周期ごとに分周する数を変えてつじつま合わせをしているようです。 たとえば1回目は375分周して2回目か350分周するとか‥。
何をどう考えたらこういう設計になるのかさっぱり分からん。
記事にしましたが、実際これと同じ物を作ろうとしても、AK4125とTC9231が入手難で無理に近いと思います。TC9231はさすがにムリですが
AK4125は何故か?かなりの在庫があるので声をかけて頂ければ1個100円位で‥?
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訂正・変更履歴
2015.02.13 初版
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